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【基礎講座】丸刀で創る『ドロップ(雫)』形状の魅力や活用シーンについて

シャインカーバーのみなさま、こんにちは!

いつもブログを読んでくださりありがとうございます。

アカデミー長の田中淳也です。

今回は、丸刀の基礎となるドロップ(雫)について、その美しさやどんなシーンで使うと良いのか、ということについてご紹介したいと思います。

丸刀の基礎、ドロップ(雫)形状とは

丸刀は、基本的に「三角刀で縁取りされた内側部分を彫る」ために使用します。

アカデミーが「初めての方」にまず彫ってもらう形状が、このドロップ(雫)です。

このシート、シャインカービングのワークショップを体験された方は見覚えがあるかもしれません。レッスン用のプラクティスシートです。

おこめ粒のような、雨の雫のような、この形状。

これが基礎となるドロップ形状です。

作り方:丸刀の刃先を最初に少し強めに差込んで、そこから徐々に刃先を寝かせていきます。滑らかに刃先を進めていき、最後はツンとした形状でフィニッシュします。

美しいドロップを作るには刃角と力をスムーズに変化させる必要があり、たくさんシートを完成させているシャインカーバーさんの中にも、もしかしたら苦手な人がいるかもしれません。

ドロップ形状の魅力

ドロップ形状の魅力は、その圧倒的ガラス感(透明感)です。

滑らかに刃角をコントロールすることで、非常に透き通った質感を表現することができます。

力の入れ方によって、ドロップの大きさを調節することもできます。

これらの大小さまざまなドロップは、全てアドバンスト丸刀一本で作ってみました。

※遊んでると結構上達するので、余白いっぱいのシートをお持ちの方は遊んでみてください。

ドロップ表現が活きるケース

このドロップが活きるケースは、例えば広い背景・余白をダイナミックに表現したいとき。

このGreater Wave(富嶽三十六景,葛飾北斎)は、波の白部分と背景部分を同じドロップで彫りの深さを変えることによってメリハリを付けています。

透明感が活きるため、遠くから見ても躍動感が生まれやすい彫り跡ですね。

細かい彫り跡が得意な方は、大きめドロップの習得でお手軽に表現力UP!

今回の記事は、丸刀の基礎形状でありながら美しいガラス感を表現することのできる「ドロップ」について少しだけ踏み込んだ説明をしました。

深め(大きめ)のドロップを作るには意外と「グッ!」と力を入れないといけません。

女性の方は握力が男性より弱い関係上、意識しないとなかなか深めに刺さらないと思います。

いつも恐る恐る彫っている方は、

失敗上等!

という気持ちで大きめドロップ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?

それでは皆さん、楽しいホリホリライフをお過ごしください。

アカデミー長 田中淳也