皆さんこんにちは!
シャインカービングアカデミーの田中淳也です。
今回は、シャインカービングを紫外線劣化から守り、さらに彫り跡をさらに美しくするためのテクニックをご紹介したいと思います。
この記事で学べること
- 紫外線からシャインカービングシートを保護する方法
- 彫り跡のクオリティ(ガラス感)をアップさせる方法
どちらもシャインカーバーさんなら是非押さえていただきたい内容となっています。
それでは、いってみましょう!
シートって劣化するの?
突然ですが皆さん、シャインカービングをどうやって飾っていますか?
窓際ですか?階段の踊り場ですか?
僕は基本的にこんな感じで窓際に飾っています。
この飾り方、太陽の光が入ってきたときの輝きが本当に美しいのでお気に入りなんですが、実は少し不安な点もあるんです。
それは、紫外線の影響です。
シャインカービングシートは透明なビニールでできています。
そして、このビニールという素材、紫外線で少しずつ劣化してきてしまうという性質があるんです。
会社勤めの方で経験がある人いるかもしれません。
結構古い事務用テーブルに引かれているデスクマット、黄ばんでませんか?
あれ、買った当時は恐らく透明だったはずです。
長い年月を経て、ビニールが紫外線によって黄色く変色してしまったんです。
シャインカービングも、恐らく数年窓際に飾ると同じような現象が起きると思います。
思います、というのは、まだシャインカービングが生まれて数年しか立っていないので、実際に劣化したという経験をまだ僕自身がしていないからなんです。
今のところ、窓際に2年半置き続けたこのモザイクタイルも、ぱっと見黄ばんでいないように見えます。
ぶっちゃけると何年で基板で来るかは僕でもわからないんですよね。
ただ、劣化すること自体は間違いんです。
自分が一生懸命彫った力作は長い間美しく飾っておきたいですよね。
紫外線から守る方法2種
シャインカービングシートを紫外線から守る方法は、今のところ2つあります。
一つ目は最もお手軽な方法で、アクリルフレームで保護する、というものです。
シャインカービングアカデミーのオンラインストアで販売しているこのアクリルフレームなんですが、実はアクリルにUVカット効果があるんです。
アクリルフレームに入れておくだけで、両面からの紫外線をある程度カットしてくれる優れものです。
透明な枠はシャインカービングとそもそも相性抜群ですし、まさにシャインカービングを飾るのにはもってこい!と言った感じでしょうか。
お手軽に劣化を防ぎたい方には、アクリルフレームをお試しいただければ幸いです。
もう一つの方法は、スプレーでシート自体をコーティングする、という方法です。
彫刻刀で彫った面と、カラーフィルムを剥がした状態の裏面。
この両面を透明なスプレーで薄くコーティングすることで、ある程度のUVカット効果が期待できます。
このスプレーでのコーティング、僕自身つい最近気付いたんですが、実は
彫り跡の輝きを増幅させる
という効果もあったんです。
どういうことかというと、簡単に言ってしまうと
切れ味が悪い彫刻刀で彫ってしまった少しザラザラした彫り跡も、切れ味抜群の彫刻刀で彫った様な艶のある仕上がりに変身する!
という何かもう
やらなきゃ損!
みたいな効果があります。
まあ、切れ味の良い彫刻刀で彫った方が心地が良かったり、他にもいい点がたくさんあるのですがそこを説明し出すと長くなってしまうので別の動画でその辺りを”深彫り”したいと思います。
実際にシートをスプレーでコーティングしているシーンを動画で上げておきました。興味のある方はこちらも併せてご覧ください。(実演は3分44秒あたりからスタートしますので、そこまでスキップしてもらってもOKです。)
まとめ:UVをうまくカットして作品を美しく保ちましょう
はい、いかがだったでしょうか。
作品のことを一番に考えるのであれば、
長期で飾るのを控えたり
LEDライトで飾ってあげたり
作品にそもそも紫外線が当たる時間を減らしてあげることが最も効果的なんですが、
もしずっと飾っておきたい作品があったら是非このどちらか、もしくは両方の方法でシートを保護してあげてください。
ちなみに完成した作品をアクリルフレームにギュッと挟んで、長時間放置すると黒線がアクリルの方に剥がれて付いていってしまうことがあります。
今回ご紹介したスプレーを使ってコーティングしておけば、その現象も起こりづらくなりますので試してみてください。
後は、あんまりお勧めしませんがアクリル以外のディスプレイの表面をUVコーティングするという方法もあります。
これは均一な透明感を出すことが難しいかもしれませんので、よくわかる人だけ試してみてください。(そして僕にやり方を教えてください。)
それでは次の動画でお会いしましょう。
アカデミー長 田中淳也でした。