皆さんこんにちは!
アカデミー長の田中淳也です。
今回は、
シャインカービングシートの作り方(ビニールシート編)
ということで、
こんな感じの、
「無地」の黒塗りシャインカービングシート
の作り方をご紹介したいと思います。
下絵が描かれていないシャインカービングシートのこと。
自分で絵を描いたり、小さくカットしてアクセサリーにしたり。
無限の可能性があるシートです。
Shinecarved by Wakimichistamp
どんな人のための記事?
ご存知の方も多いと思いますが、シャインカービングアカデミーでも
高品質の無地シートは発売しています。
ただ、
自分で安く作りたい!
という方もいると思うので、そんな方に届けばいいな、と思っています。
まあ、ホントはアカデミーの純正シートを買って欲しいんですけどね。
ただ、作り方は本当簡単なので
いずれ誰かが作り方動画とか上げてくれるんだろうなぁ・・・
とも思ったり。
それなら
自分で先に作っちゃえ!
ってことで、僕がシャインカービングを初めて試作したやり方を公開します。
この自作シリーズは、今後裏面のカラーシートの自作方法とかもご紹介していきますので、
自作シャインカーバー勢
の皆さんは楽しみにしていてください!
はい、それでは早速はじめていきましょう!
準備するもの:
用意するもの!
1、ビニールシート
透明なビニールシートですね。
2mm以上で透明度の高いものをお勧めします。
ネットで
「ビニール_2mm」
とか
適当に検索すればたくさん見つかると思います。
今回は小さくカットしたものでやってみますが、大きなサイズでも大丈夫です。
ただ、気をつけてもらいたいんですが、シートは出来る限り平らになっている状態のものを使ってください。
ネットとかでビニールシートを買うと、クルクルになった状態で届くんです。
こんな感じです。
これ、伸ばしても戻ってきちゃう・・・
このままだと小さくカットしてももっとクルクルになってしまうので、
ドライヤーで温めてから辞書みたいなもので抑える
とか、色んな方法で平らにしてください。
2、スプレー
はい、次に塗料ですね。
僕がよく使うのはこの
Mr.カラーのブラックです。
余談ですが、この塗料の材質?によって
・彫り心地
・ビニールに対する塗料の食いつき
などが変わってきます。
例えば、昔いろんな実験をしていたとき、
別の黒色スプレーで塗った黒塗りシートを三角刀で
ためし彫りをしたら・・・
塗料が砂っぽくて線がボロボロになってしまった!
ことがありました。
失敗するのが嫌いな方、僕が先に失敗しておいてあげましたよ!
はい、恩着せがましかったですね。
そんなこんなでいろいろ試した結果、Mr.カラーのスプレーに落ち着いた感じです。
僕はGSIクレオス社さんの回し者ではありませんが、これを選んでおけば間違いありません。
このシリーズ、ブラックのつや有りとツヤなしがあるんですが、
上から鉛筆で絵を描きたかったらツヤなしを選んだ方がいいと思います。
今回はツヤありしか手元になかったのでこっちでやりますね。
あ、スプレーを使うので、作業は外でやりましょう。
ただ、ホコリやチリが少ない場所がいいですね。
下塗り:
最初に、シートから30-50センチほどスプレーを離して薄めに吹き付けます。
全体がうっすらと灰色っぽくなればOK!
最初から欲張って厚めに塗ってしまうとムラが出来やすいので注意です。
厚塗り(数回):
下塗りから数時間後、
乾いたのを確認してからスプレーで厚めに塗っていきます。
シューーー
シューーー・・・
クサいっ!!
全面塗装なので結構な時間噴射します。
マスクがあった方がいいですね。
二回目でこんな感じ。
ここから乾くまでまた放置です。
三回塗った後のシート。
光にかざしてみると、まだ少し光が漏れてきます。
ダメ押しの四回目。
乾いたのを確認して、完成!
光もちゃんと遮断できていて、
いい仕上がりになったんじゃないでしょうか?
下書きしたい方はツヤなしを選びましょう
今回はMr.カラー ブラック光沢 を使用しているので光沢が出ていますが、
鉛筆でデザインを上から描きたい方は
ブラックツヤ無し
を選んでください。
ゴールドやシルバー、白など、色んなシャインカービングシートを作りたい方は
この上から別の色を吹き付けてください。
※透明なシートに直接黒以外のスプレーを吹いても、光がもれてきてしまうことがあります。
スプレーがもったいないので、黒を塗った後でお好みの色をかぶせてあげましょう。
おわりに
黒塗りシャインカービングシートの自作方法、わかりましたか?
少し手間がかかりますが、アカデミーで購入するより安くシートを入手できますよ。
ちなみに、アカデミーの無地シートは、このようなスプレー塗装ではなく
「シルクスクリーン印刷」という方法で塗装しています。
塗料の厚みも均質で、剥がれにくく彫り心地の良い塗料を厳選しています。
できればアカデミーの純正を買って欲しいんですけどね。
できれば。
はい、それでは今日はこの辺で。
また明日、ブログでお会いしましょう。
アカデミー長 田中淳也
この自作シリーズはまだ続きますのでお楽しみに!